タクシー乗務員の仕事に絶対的な成功法則はない!
いつも、足立タクシーブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
今回の投稿は、タクシー乗務員の仕事の仕方について書いていきたいと思います。
これからタクシー乗務員への転職を考えている方や既に入社する会社が決まっている方
タクシー業界について調べている段階の方にも参考になる内容だと思いますので、是非、最後までチェックしてください。
まず、タクシー乗務員の仕事の最低限のルールをお伝えします。
※会社や地域によって異なる可能性もありますので、参考程度にしてください。
- 一乗務の最低(最高)拘束時間が決まっている。
- 一乗務の必須休憩時間が決まっている。
- 一乗務の売上の足切りがある。
- 一ヶ月の最大乗務数が決まっている。
- 一乗務の走行距離が決まっている。
- 営業可能エリアが決まっている。
私が思いつくところでは、どの会社に入るにしても上記の6つのルールが確実に存在します。
そんなの気にしなくていいよ!なんて言ってる内勤の方がいらっしゃるような会社さんは、入らない方が得策かと思います。
さて、では少し長くなりますが、ここから更に詳しく書いていきます。
1.一乗務の最低拘束時間が決まっている
基本的に一乗務の最低(最高)拘束時間という部分に関しては、労働基準法で定められていますので
これに関しては、最高拘束時間は守らなければ会社が罰を受けることとなります。
会社や同僚に迷惑を掛けない為にも、拘束時間だけは絶対に守ってください。
詳細な時間は書きませんが、その時間さえ守れば、営業可能エリア内のどこでどう営業するのも自由です。
2.一乗務の必須休憩時間が決まっている
これに関しても労働基準法で決められています。
隔日勤務の場合は1乗務で3時間、昼夜日勤に関しては1乗務で2時間が
必須の休憩時間として決まっています。
自身の体調と相談して、決められている以上の休憩を取っても問題ありません。
一気に1~2時間の休憩を取るのか、細かく10~15分の休憩を何度も取るのかも決まりはありませんので
どう休憩するのかは乗務中のお客様の流れや自身の売上と相談して決めるのがいいでしょう。
3.一乗務の売上の足切りがある
こちらに関しては、現在では足切りのない会社もあります。
足切りとは、一定水準以上の売上を作らなければいけないという決まりです。
もちろん、売上がお給料に直結する業界ですので、日々の売上は高いに越したことはありませんが
やはりどうしても、売上が作れない日というのはありますし、人間ですからやる気が出ない日もあるでしょう。
それでも足切りが設定されている場合は、足切り未満の売上では未達としてお給料が減らされてしまったり
月間の売上が減らされてしまったりするので、足切りに関しても入社前にしっかりと確認しましょう。
4.一ヶ月の最大乗務数が決まっている
一ヶ月の最大乗務数に関しては、こちらも労働基準法の話になりますが
現在は、大体どの会社も隔日勤務は11~13乗務、昼夜日勤は21~25乗務になっていると思います。
労働基準法で定められた月間拘束時間を越えないように会社が設定しています。
会社が定めている月間乗務数が責任出番として、あなたが出勤するべき日数です。
責任出番を越える日数出勤した場合に関しては、公休出勤となり歩率がアップしたりしますので
責任出番数や公休出勤に関してもしっかりと確認しましょう。
5.一乗務の走行距離が決まっている
一乗務の走行距離に関しても、法律でしっかりと決められています。
隔日勤務は365km、昼夜日勤は270kmとなっています。
ただ上記の走行距離に関しては、営業区域内での走行距離であり
例えば、東京23区武三特区の営業区域の会社ですと、首都高速以外の高速道に関しては
利用した分だけ総走行距離から控除されます。
6.営業エリアが決まっている
営業エリアに関しては、業界外の人は特に驚くことですが
例えば、先ほども記載した東京23区武三特区ですと
東京23区、武蔵野市、三鷹市が営業エリアになります。
乗車地もしくは降車地が上記のエリアに入っていれば、お客様をお乗せすることができます。
例)
東京都足立区 → 神奈川県横浜市 〇
東京都西東京市 → 東京都板橋区 〇
東京都国分寺市 → 東京都あきる野市 ✕
千葉県船橋市 → 埼玉県草加市 ✕
神奈川県川崎市 → 埼玉県越谷市 ✕
といった感じになっています。 詳しくは入社時研修などで教えてもらえると思いますので
忘れないようにしましょう。 このルールを破ると区域外営業として内勤者から指導されますので
充分注意してください。
ここまでザッとルールに関して書かせていただきましたが、ここからが本題になります。
タクシー乗務員の仕事に絶対的な成功法則はない!ということです。
毎日、同じお客様が同じ時間に同じ場所から同じ場所までタクシーを利用するという前提があれば
より遠くへ行くお客様を見つけて、毎日その場所に向かって乗せてお送りするだけです。
ですが、そんなお客様は存在しませんし、仮に存在したとしても、良くて5,000円~10,000円の仕事でしょう。
そんなお客様がいれば、他の乗務員も嗅ぎ付けて集まってきてしまい、お客様の取り合いになります。
なので、これから引退するまでの毎回乗せられるとは限りませんし
その仕事だけやっていても満足な売上にはなりません。
これがタクシーの難しいところでもあり、楽しいところでもあると私は思っています。
どのお客様とも一期一会ということです。 まれにお客様に気に入られて連絡先を交換して毎回お願いされるという話も聞きますが
自身で走り回り、この辺りにはこういうお客様がいる。 あの辺りにはこういうお客様がいる。
といった感じで、自身のスタイルを確立していくべきです。
先輩からお客様を紹介してもらったり、単価の高いお客様がいる営業場所を教えてもらっても
少しでも先輩と違う動きをすればタイミングがずれて全く同じ売上を作ることはできないでしょう。
現在で言うと、無線配車やアプリ配車もありますから、完全に同じ動きをするのは無理に等しいです。
だからこそ、タクシーの仕事に絶対的な成功法則はないということです。
全員が全員、自分なりに営業エリアを走り回り、高単価のお客様をお乗せしたり
ちょっとそこまでというワンメーターのお客様をお乗せしたり
疲れを感じたら休憩したり、ターミナル駅のタクシー乗り場に付け待ちしてみたり。
人によって様々な戦い方があるからこそ、面白い仕事だと思いますし
今日はこの作戦が良くなかったから、次回は違う作戦で攻めてみようと
その日その日で作戦を変えながらできる仕事です。
行き詰ったと思ったなら、先輩や仲間や内勤者にアドバイスを貰えば、あなた自身の武器が増えていきます。
非常にながくなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
少しでも、あなたの参考になれば嬉しいです。
タクシー乗務員の仕事は絶対的な成功法則はない!
ただ、成功法則がないからこそ楽しく、長く続けられる仕事である。
今回はそれだけでも伝わればと思います。
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