避けては通れない、お忘れ物問題!
こんにちは、本日も足立タクシーブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます!
今回は、タクシー乗務をするうえで誰もが経験する
お客様のお忘れ物問題について、お話していこうと思います。
これまで一度もタクシー乗務をしたことがないという方はたくさんいらっしゃると思いますが
タクシーに乗務するうえで、避けて通れないのがお客様のお忘れ物です。
タクシーのお忘れ物に関しては、テレビやラジオで芸能人の方に取り上げられたり
様々なSNSのタクシー界隈で話題になったりと、コチラに関しては話題にこと欠きません!
「何故、これを忘れてしまったのか?」と問いたくなるような大きなものから
「何故、これを車内で外したのか?」と疑問に思う、小さなアクセサリーまで。
社内でお忘れ物を発見した時点で、お届けする為に売上に繋がらない時間を取られたくない乗務員さんと
すぐにでも届けてほしいお客様と、板挟みになる我々タクシー会社内勤との、腹の探り合いが始まります。
結論から言ってしまうと、基本的にお忘れ物はすぐにはお届けできません。
特にお客様からすると、お財布であったりカード類であったりスマートフォンであったりと
重要な個人情報が入っていたりして、身元も分からない乗務員や他のお客様に見られたりする前に
すぐにでも手元に届けてほしいと思うでしょう。
例えば、降車した直後に気付いて、乗っていた車両がまだ見える場所にいる時点で
その会社に連絡し、うまく乗務員に連絡することができれば、タイムロスなくお届けすることができますので
問題ありませんが、降車から少し時間が空いてしまい、次のお客様をお乗せしていたり
すでに離れた場所にいる場合は、すぐにお手元にお届けすることはできません。
たまに、『メーターを倒して届けてもらって構わないので、すぐにでも届けてほしい。』
と仰る方もいらっしゃいますが、それは絶対にできません。
タクシーは旅客運送業であり、お客様が乗っていないのにメーターを倒す行為は違反になります。
荷物をお届けするのは貨物運送業ですから、お忘れ物を届けるためにメーターを倒すことはできません。
『それなら、メーター運賃分のお金を支払うから、回送表示で届けてください。』と仰るお客様もいらっしゃいます。
ですが、それも承れません。 回送表示に関しては、法律で使用できる場合が決められており、
その中にお忘れ物をお届けする場合というのは含まれていません。こういった形で回送表示を使用するのは、偽装回送と言われ、これも違反になります。
更に、回送表示でお金を受け取ると、営業回数にはカウントされないので、会社にお金は入りません。
すべて乗務員の懐に入ります。 会社の営業車両を使って、乗務員さん個人だけにお金が入るとなると
考え方によっては業務上横領になる可能性まであります。
会社に訴えられてしまったら、弁明の余地はないでしょう。 そういったことはしない方が賢明です。
どちらの場合に関しても、タクシーセンターに見つからなければいいだろう。と思われるかもしれませんが
確実に見つからない保証はありませんし、同業者や一般の方が見つけて通報するかもしれません。
100%見つからない、通報されないとは限らないので、タクシー会社は危ない橋は渡りません。
タクシーに忘れ物をしてしまった場合に関しては
降車してすぐに会社に連絡をするか、信号待ちなどで近くに停まっていれば、すぐに追いかける。
それが、最速でお忘れ物を受け取る手段です。
降車から少しでも時間が経ってしまった場合に関しては
乗務員さんの善意で、休憩時間という体にして届けてもらうか
誰も得はしませんが、会社も乗務員さんも損をしない方法。 タクシー会社に引き取りに行くか、着払いで自宅に送ってもらう
それ以外にお忘れ物を手元に戻す方法はありません。
この投稿を読まれている方は、タクシーって融通利かないんだなぁ。。。
と思われるかもしれませんが、会社と書いている通り、タクシー会社は企業です。
企業ですから、利益優先ですし従業員を守るのが使命です。 会社自体や従業員を危険にさらすようなことは絶対にしません。
長々と書いてしまいましたが、最終的に遠方からお忘れ物の受取りに来ていただいたり
高い送料を支払って着払いで送ってもらう。といったお客様を減らす為にも
弊社含め、タクシー乗務員は降車時に【お忘れ物なさいませんように】といった感じの声掛けを徹底しています。
また、お客様としてタクシーをご利用いただく際は、降車時にいまいちど身の回りと持ち物をご確認いただければと思います。
今回の投稿の総括になりますが、お忘れ物の対応に関しては
タクシー会社各社、様々な対応をとっているというのが現状です。
とにかく届けるという会社もあれば、絶対に届けないという会社もあります。
更に、お忘れ物を発見した乗務員さん次第な部分もありますので、一概に絶対届けないとは言えませんのでご了承ください。
弊社では、今後もこれまで以上に地域に密着したサービスを提供し続けるべく、採用にも引き続き力を入れております。
弊社にはカジュアル面談もございますので、面接では聞きにくいことも質問していただけます。
お気軽にお申込みください。
